カテゴリ:おすすめの一冊( 20 )
私の履歴書 出光佐三 本を読まぬが信念の人
私の履歴書 出光佐三 本を読まぬが信念の人
八戸に物持ち金持ちは沢山あれど、どいつもこいつも自分のことしか考えない。
が、中に六日町の松和はすごい。
八戸図書館に松和文庫を寄贈、この本もその寄贈による。過去の人物が眼前に浮かび上がるは文字の力。NHKはあの人に会いたいという映像を持つ。
これがまた素晴らしい。
今回は出光を紹介、昭和シェル石油との合併で創業家と揉めた。株式を上場すれば乗っ取られる。佐三が生きて居れば上場はしない。
なぜ? この佐三ほど軍部、国家からいじめられた者はほかにいない。出光は本を読まず自分の目と耳で情報を収集し分析行動をする。
他に迎合をせず絶えず国のためになるか、油を必要とする者のためになるかを考えた。儲けようと考えない。お役に立つを信念とした。
創業家という言葉で捨てられる。
株式上場は株やの手数料稼ぎの手助けとなり、株の亡者の餌食となる。株価の高下は一時の位、本質は少しも変わらぬが上げ下げの一喜一憂の中に埋没される。くだらぬことだ。
佐三の会社には出勤簿がなかった。
竹中工務店もそうだ。社員を信じずに誰を信ずるのか?
佐三はクビを切らなかった。
戦後のどさくさの話が残る。命綱一本、ふんどし一丁で海軍の油槽タンクのヘドロ廃油をくみ出す。その写真が残る。目と口だけが白く、全身黒づくめだ。
敗戦で仕事がない。社員は仕事を捜した。印刷や農業、漁業、果ては酢まで製造し糊口をしのいだ。
出光には魂があった。
それが上場で消えた。
履歴書のなかに往時をこう記した。
戦争が終わつてその人—が中国、朝鮮、満州、台湾などから千人ほど帰国。そのときの私は外地にあった財産は無一文になり、内地には二百五、六十万の借金が残っているという状態だった。
財産税は納めてないが、それだけの人が帰つてきてどうしようか、社員はクビを切らないということは社是である。しかし重役会の決議で一応全部やめさせて、そのうちから出光再建のために必要な人を何人かとろうじゃないかといってきた。私はそれはいかん、社員のクビは切らないという主義だから、こういうときこそ実行しなければだめだ、といった。ところがこれを聞いた重役連中は、私が気が違ったんじゃないかと思ったらしい。しかし私は、こういう辛苦を重ねてきたこの人たちこそ、必ず将来、なすことのある人だと信じていた。事業はすべて人間が基礎であるという主義でやってきたから一人もクビを切らなかった。そして電気の修繕みたいなことや、海軍の使っていたタンクの底のドロみたいな油をくみ出す仕事までやり、皆が苦労して石油の配給ができるようになるまで頑張った。
偉い男だ。
が、上場は魂の切り売りだった。



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by jpn-kd | 2018-09-09 08:13 | おすすめの一冊
日本経済新聞社刊 「私の履歴書」から植村甲午郎
日本経済新聞社刊 「私の履歴書」から植村甲午郎
古きを訪ね新しきを知る。
経済連の重責を勤めた植村、その話に含蓄あり。


関東大震災にあったのは、荒井さんが農商務大臣のときであった。私はそのときの情景を忘れられない。ちょうど加藤友三郎内閣の更迭が必至となって、あすにも山本権兵衛内閣が成立しようという大正十二年九月一日(土〕の昼ごろ、工務局長の四条さんが私の部屋に来て「きょう鎌倉へ行くかい」「用が終わったら泳ぎに行こうと思っています」と話しているところへ、荒井大臣の奥さんから電話があって「長くお世話になりましたが、いよいよやめることになりました。ほんの内輪だけでここで食事を差し上げたいのですが……いつがいいですか」。私が「万障繰り合わせましょう」と言い終わるか終わらないか、そのときである、あの激震がきたのは。目前の次官室との隔壁のすみはパクパクロをあけている。思わず机につかまった。
明くる九月二日、山本権兵衛内閣が成立し、日暮れてから親任式があり、内閣総理大臣官邸の庭でちょぅちんの灯で初閣議が開かれ、ただちに各大臣の事務引き継ぎが行なわれた。市街の延焼はなお止まらず、空は赤く明るい。避難民は親類縁故をたよって夜中でも歩いている。公園、広場には家なく夜を明かす人の群れがいる。そこへ鮮人騒ぎの流言である。閣議の模様は隔壁がないから見えもし聞こえもする。食糧の問題も見通しは全く立たない。日本の一部にすぎないではないかと考えはするが、首都であり、また渦中にいると何か落ち着かない。凄然たる夜であった。
大震災関係で大きな政治問題となったのは、例の火災保険特別払い戻し問題である。震災の被害は、全壊家屋約十二万八千戸、半壊十二万六千戸、焼失四十四万七千戸、被害総額百一億五千万円という巨額に達した。
被災者は当然保険金の支払いを期待する。
保険契約に地震は含まれていない。ここに問題があった。
保険会社としては、保険は信用を基礎とした事業であり、利害は全般に及ぶ。もし約款に記載のない地震被害で膨大な損害を補償して経営が成り立たなくなれば、地震を受けなかった被保険者に対し責任をとれなくなる、約款にない損害の補償はできない——というのであった。その一方には、このような非常の際は国民感情その他を勘案してできるだけの補償をすべきであるとの考え方がある。特に被保険者はそのために保険をかけている、約款のことは知らずに契約したのだという強い気持ちがある。
当然これは社会問題となった。そこで山本総理大臣は就任早々の九月十六日、特に「保険会社はその事業の性質上、社会公衆のために尽くさねばならない」という告論を発した。だが事態収拾に乗り出してみると、保険会社によって支払い能力に差があり、中には被害者との契約が多いため倒産する会社も出かねない形勢である。加えて保険協会に非加盟の内国会社もあるし、被害の軽い関西の保険会社や外国会社の独自の動きもあって、業界の足並みは容易にそろいそうもない。
このため政府は低利の長期融資を見返りに、各社とも掛け金の一割をメドにできるだけ多く見舞い金を出すという線でようやく業界の意見を一本にまとめた。そして年内支給を目標に国会にこれに関する法案を提出、懸命に成立をはかった。が、政友会の賛成を得ることができず、ついに所管の田農商務大臣の引責辞職となったのである。このあと虎の門事件が起こり山本内閣は総辞職、ついで翌十三年一月七日に発足した清浦内閣は国民に信を問うため同月末国会を解散した。
一方保険の不払いで政府を追及する被災者の声は日ましに高まり、二月二十六日には東京府会議員を先頭に、赤だすきの陳情団が農商務大臣官邸に押しかけるという騒ぎになった。午後ニ時ごろ、警官がものものしく警戒する官邸正門前に殺到した陳情団は、大臣に会わせろとすわり込み、がんとして退かない。前田農商務大臣の郷津秘書官は警察畑の出身で大衆の処理には慣れている。適当にあしらわれているうちに、陳情団は、もう一人おとなしそうな秘書官がいるといって、私を呼び出し、私は殺気立った群衆の相手をさせられ、さんざんな目にあった。夜にはいってかがり火が赤々と燃やされた。七時ごろ大臣が車で現われると、群衆は歓声をあげて車をとり巻き、ガラス窓が割れた。その不隠な空気の中で陳情団の笠原委員ら代表五人が応接間で大臣に面会、十時すぎまで押し問答を繰り返した。陳情団が怒号のうちに退散したのは、十一時ごろであった。
その後も紛糾を重ねたが、結局政府は、利子四分、最長五十年の年賦償還で総額八千万円を各保険会社ごとに実情に応じ貸し付けることにし、保険各社はその負担能力に応じて小口契約については一割を確保、大口は逆累進して額を決めるという条件で最終案を固め、また政府は公債を発行して財源を作るという内容で、緊急財政処分で支出することにした。これには枢密院の審議を必要とするが、枢密院は、きわめて重要な案件である、新国会召集も近いので国会の審議を待つよう勧告、やむなく政府は国庫剰余金から責任支出することにし、四月十日に勅令八十四号を公布して、ようやくこの問題は落着をみたのであった。政府貸し付けは.三十三社に対し六千三百五十五万円、保険会社の自力脱撕觀七百八十六万円、計約七千百四十ニ万円の見舞い金が五月五日から火保加入の被災者に支給された。本件の解決につき政府関係当局の努力はもちろんであるが、保険協会長.東京海上火災各務(かがみ)社長の活動は特記さるべきである。
問題落着のあと、前田大臣は省内の.関係者を集め、芝の紅葉館で慰労の会を催した。苦労話に花が咲き、やがて余興に移ったとき、大臣は筑前琵琶師を呼んで那須の与一を弾かせた。田健治郎大臣の辞職までよんだ火保問題である。前田大臣はほんとうに政治生命をかけて、こん身の努力をされたのである。まさに扇の的を射る与一の心境であったろう。琵琶の音にはその感慨がこもっていた。一座は粛然とした。中松真郷保険課長はたまりかね肩をふるわせて泣いた。関係者一同また同じ思いである。みな下を向いてハンカチを出していた。私も涙が出て仕方がなかった。
那須与一の話はこうだ。
頃(ころ)は二月(にんぐわつ)十八日の酉(とり)の刻ばかりのことなるに、をりふし北風(ほくふう)激しくて、磯(いそ)打つ波も高かりけり。 舟は、揺り上げ揺りすゑ(え)漂へば、扇もくしに定まらずひらめいたり。 沖には平家、舟を一面に並べて見物す。 陸(くが)には源氏、くつばみを並べてこれを見る。いづれもいづれも晴れならずといふことぞなき。 与一目をふさいで、「南無八幡大菩薩(なむはちまんだいぼさつ)、我が国の神明(しんめい)、日光(につくわう、ニッコウ)の権現(ごんげん)、宇都宮(うつのみや)、那須(なす)の湯泉大明神(ゆぜんだいみやう(ミョウ)じん、)、願はくは、あの扇の真ん中射させてたばせたまへ。これを射損ずるものならば、弓切り折り白害して、人に二度(ふたたび)面(おもて)を向かふべからず。いま一度(いちど)本国へ迎へん(ムカエン)とおぼしめさば、この矢はづさせ(ハズサセ)たまふな。」 と心のうちに祈念(きねん)して、目を見開いたれば、風も少し吹き弱り、扇も射よげにぞなつたりける。
与一、鏑(かぶら)を取つてつがひ、よつ引ぴいて(ヨッピイテ)ひやう(ヒョウ)ど放つ。 小兵(こひやう、コヒョウ)といふぢやう(イウジョウ)、十二束(そく)三伏(みつぶせ)、弓は強し、浦(うら)響くほど長鳴りして、あやまたず扇の要(かなめ)際(ギワ、ぎは)一寸ばかりおいて、ひいふつ(ヒイフッ)とぞ射切つ(キッ)たる。鏑(かぶら)は海へ入りければ、扇は空へぞ上がりける。 しばしは虚空(こくう)にひらめきけるが、春風に一(ひと)もみ二(ふた)もみもまれて、海へさつ(サッ)とぞ散つたり(チッタリ)ける。 夕日のかかやいたるに、みな紅(ぐれなゐ、クレナイ)の扇の日出(い)だしたるが、白波の上に漂ひ(タダヨイ)、浮きぬ沈みぬ揺られければ、沖には平家、船端(ふなばた)をたたいて感じたり、陸には源氏、箙(えびら)をたたいてどよめきけり。



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by jpn-kd | 2018-09-07 12:22 | おすすめの一冊
「赤いダイヤ」
梶山季之の小説「赤いダイヤ」が出版されたのは、1962年、赤い魔物と恐れられる小豆相場に「命を張って一攫千金を狙う物語。これぞ相場師という小説。
 梶山季之は、同じ1962年に、「赤いダイヤ」よりも先に、「黒の試走車」で、経済小説という新分野を切り開き、一躍、流行作家に躍り出たのです。そして、1975年に45歳という若さで急逝するまでの短い時間に、膨大かつ多種多様な作品群を残します。
香港で盲腸になり、救急車で搬送されるが、賄賂を渡さなかったのであちこちたらい回しされ手遅れとなり殺された。
梶山が賄賂に気づけば死なずにすんだ。おそろしいところが香港、いや、中国というべきか。


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by jpn-kd | 2018-07-08 07:50 | おすすめの一冊
広島豪雨で死者発生と天気予報
広島豪雨で死者発生と天気予報
西日本に豪雨、各地で被害続出、広島は土砂崩れで大きな被害を発生させた。
26年8月豪雨、安佐南区などで77人が死亡。
広島は日本列島を分ける背骨の山稜が迫り平地が少なく、勢い山近くが開発され居住地を確保。
一旦大雨が降れば土石流が発生する。災害は忘れたころにやってくる。
昨今はNHKが時間帯を越えて集中報道、住民たちに情報を届け続ける、ここが民間放送と違うところだ。
電気が途絶えない限り、こうした報道は不安を抱える住民を励ましつづける。が、大規模な災害だと、どうしても住民が欲しい情報が届かない。
これに対応するように地域FM放送が許可になった。阪神淡路大震災が元になった。
人類は必要に迫られ幾多の文明を生み出す。
NHKを中心に天気予報を報道、衛星も駆使し正確な雨量予想も立つよういなった。
それでは天気予報の起原は?
それはクリミア戦争で英仏連合艦隊が嵐で大打撃を被った。
そこで気象庁を作る。戦争より恐ろしいのが自然災害。
それに備える必要性が天気予報を産んだ。
そえでは、
クリミア戦争とは、衰退したオスマントルコを食い物にするロシアと、ロシアの進出を嫌うイギリスやフランスとの戦い。その発端はトルコが支配するエルサレムのキリスト教の聖地管理権の問題で、カソリック(フランス)とギリシア正教(ロシア)の宗教問題が絡んでいた。元々エルサレムのキリスト教教会の管理権はフランスが持っていたが、フランス革命の混乱期にロシアに渡り、後にナポレオン3世がトルコに圧力をかけて取り戻した。
 ロシアは、聖地管理権の復活とトルコ領内のギリシア正教徒の保護を名目に、ロシア軍のトルコ領内進駐を迫った。ロシアの真意は、地中海への出口確保(南下政策)だった。トルコはロシアの要求を拒否し、イギリスやフランスはそれを支援した。
そこで嵐に遭った。
1854年の話だ。
これが大発展をみせた。
これらが書かれている本は八戸図書館にある。
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IT全史、中野明著



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by jpn-kd | 2018-07-07 09:47 | おすすめの一冊
黒の試走車
黒の試走車
梶山 季之(かじやま としゆき、1930年1月2日 - 1975年5月11日)

流行作家へ
1961年に結核を患い約3か月間の入院生活を余儀なくされるが、これを機にトップ屋をやめ本格的に小説の執筆に乗り出し、翌1962年、自動車企業間の苛烈な競争を背景にした経済小説『黒の試走車』がヒット。「企業情報小説」、「産業スパイ小説」という新分野を開拓した。多くのベストセラー小説やルポを書き、高度成長期の潮流に乗った流行作家になった。
黒の試走車
タイガー自動車は新車「パイオニア・デラックス」を発売。ところが購入者が運転中に、踏切でエンスト、車体が爆発炎上する事故が起きる。通常なら単なる車の故障事故として片付けられるはずが、購入者がタイガー自動車を告訴し、ライバル会社がこぞってこの事故を逆宣伝に利用した結果、新車の売上は急減。さらにこの新車のデザインがライバル会社に盗まれていた疑惑も浮上した上に、その疑惑を調査していた担当課長が事故で急死してしまう。ライバル会社の産業スパイ行為の可能性を察知した上層部は、主人公にそれに対抗する組織を社内で構築するように依頼し、主人公はライバル会社とあの手この手で情報の探り合いを演じることになる。


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by jpn-kd | 2018-07-07 08:57 | おすすめの一冊
八戸市立図書館蔵書 日本舞踊全集
廃棄されて困る本がこれ
1982年日本舞踊社刊行
全八巻あり
演目は五十音順に掲載され、大版で一階カウンター裏にある
この本を繰ると、舞台が眼前に浮かんでくる
舞台装置、小道具の解説
詞章に合わせての踊りの注意
言葉の解説と踊る点の心配り
さらに
その踊りの年代変遷
実に念の入った本
一部ボロになった本もあるが、ページを繰る度に三絃の音、フットライトを浴びた艶なる踊り手が立ち上がってくる
図書館に居るのを忘れるほど
かつて
八戸にも芝居小屋があり、旅の一座が芝居小屋が焼けて不慮の死
八戸も昔はこうした文化を楽しむ余裕があった
八戸には日本舞踊の大家がおられるが芝居小屋がないため、それを楽しみ親しむ場を持たない
八戸は市長に文化を支える心構えがないため、ある物をすら漫然として見るばかりで守り育てることを知らない
せっかく有る物をすら失う
失ってから気づいても死んだ母親は生き返らない
そうした男よ、市長小林は
図書館が狭いから蔵書を減らす愚かな図書館長、それを是とするノウタリンの市長では八戸の文化どころか町の衰退をも阻止できない
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by jpn-kd | 2016-07-03 07:27 | おすすめの一冊
夫婦善哉 続
2007年(平成19年)に続編(『続夫婦善哉』)の原稿が発見され、同年10月に雄松堂書店より正編・続編合わせた完全版『夫婦善哉』が刊行された。続編は別府が舞台となっている。
天才
織田作之助の小説
太宰治と同時代の作家
ヒロポンのやりすぎで死ぬ
疲労がポンと飛ぶのでヒロポン
徹夜で博打を打つ奴がうっていた
筆者小学二年生のころ盛んにうっていた大人を見た
これは覚せい剤
特攻隊にさかんに打った
気分高揚で攻撃するため
これをしきりに作ったのが大日本製薬
当時の新聞には広告が出ている
軍に納入した残余の覚せい剤を堂々と販売
時代が変り禁止薬物となった
芸人なんてのはこれをよくうったと記録にある
この覚せい剤でカネを残した奴らは大勢いる
満州で覚せい剤、つまりアヘンを製造して儲けた奴らがいた
児玉ヨシオと同じ政治ゴロだ
北朝鮮が偽札のドルを印刷し、それを行使した
これは戦争中は日本がやっていた
敵国の経済撹乱のため
それを北朝鮮が教師の日本から学んで実施
今でもアメリカは南北朝鮮は戦闘状態にあるとしている
ために韓国に兵を置き、地位協定で日本に軍隊を置いている
沖縄に一年弱居住し安保とその厄介な存在の日米地位協定を知った
時代は急速に変化し、とどまることを知らない
我々はその揺れる船の中でおろおろするばかりだ
夫婦善哉はモリシゲの映画があった
好評な作だった
その夫婦が九州の別府で店を開く
この話もよく出来ている
織田作の出世作
夫婦善哉の続
岩波書店から出た
八戸市立図書館に蔵書あり
一読をすすめる
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by jpn-kd | 2016-07-02 09:32 | おすすめの一冊
おすすめの一冊 芥川龍之介「老年」
夏目漱石の目に止まった作品
芥川の処女作
青年芥川の目に老人の老人になってしまったことへの惜別の情が見事に書き留められた
この一作で芥川は文壇へと登る
中国幻想、平安朝の今昔物語などに題材をとらずとも確かな眼力を持っていた
ところが、商売として筆をすすめると出版社の顔色を読むようになる
読者は著者の作品を読み、著者は出版社の顔色を読む
こうなると、作家の独自性は薄れ大衆に迎合する媚作家に堕す
芥川は質を落とさず読者の興味を引き続けるという、読者という妙な靄の中に追い込まれる
この人が読者ですと、限定できない見えない巨人
それを操るのか操られるのかわからないのが出版社
見えない包囲網、中国で梅毒にかかり自分の竿に人生を握られる
自分が握っていた竿が漠然とした不安を増幅させる
生きている限り人は性から離れられず、その竿が自分の運命を変える
老年になれば性欲も衰え、梅毒やエイズにも無縁となり、それなりに女の幻影とも遠ざかる
そんな老年を芥川は青年のころから憧れていたのか
鋭い感覚で江戸の昔を生き抜き開化の明治を迎えた江戸の若い衆が、年寄りになりまごつくが、やはり往時を忘れかねての独白がこの作品の骨
うまい、凄い
文壇の天才、芥川賞と現今まで、その名は消えない

芥川龍之介大全


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by jpn-kd | 2015-02-02 14:33 | おすすめの一冊
おすすめの一冊 泉鏡花「高野聖」
ドナルド・キーンが日本文学の頂点と認める鏡花
日本人より日本人らしいのがキーン
この人の「百代の過客」の見事さは頭が下がるほど
鏡花の美は日本語の持つ響き
諸作あれど、この「高野聖」の持つ現代性を表すために地図を持ち出したり、鉄道での出会った旅客との会話のように、現代を踏まえながら幽玄の世界へと山道を登りながら迷い込ませる
言葉の切れが幻想性を導き出す
日本文学史上の最高傑作がこれ
ただ一つ、この小説に欠点あり
それは真言宗の僧侶が南無阿弥陀仏を言う
これはありえない
が、瑣末なこと

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by jpn-kd | 2015-02-01 10:21 | おすすめの一冊
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by jpn-kd | 2015-01-28 08:31 | おすすめの一冊


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