死に損ない爺ィの癌をぶち殺す方法7
抗がん剤の錠剤を朝晩2錠ずつ飲む、こいつが悪さをする。投薬判断は体重と体積から割り出す、それが、多めだったのか5ヶ月間は吐く、下痢で悩まされた。
また、真夏で戸外はセミが鳴く気候でも冷えを感じた。
点滴部位血管は硬くなり、そこから全身にしびれがくる。点滴が終了して一年が来るが、いまだに全身が痺れている。
また、抗がん剤のせいで指紋がなくなった。窃盗をしても指紋がないので犯行が特定できにくいだろうと、自分を嗤ってごまかす。
とにかく、眠って時間をやりすごす日々が10ヶ月続いた。
2年2ヶ月経過し、これは治ったと自覚。
毎朝4時起きでTVを見る生活、夜遅くまで起きていられず9時に寝る。絶えず衣服に貼るカイロが必要、ともかく冷えとの戦い。
これらは、肉体的疲労、生きて行かれるかの精神疲労もあるが、筆者はそれは閻魔が決めると気にしなかった。
癌になると三つの疲労があり、残りは金銭的疲労だ。いくらかかるのだろう、生きていていいのだろうか等の悩みにさいなまれるようだ。
筆者は自分が稼いだカネ、何に使おうが女房・子どもが口を挟むことではないと、これまた気にしない。
が、主婦と生活社刊の「がん患者力」を読んで痛感、これを悩む人が多いのに気づいた。著者はNHK「がんプロジェクト」取材班。
病院により生存率が2倍以上の差、抗がん剤、放射線事故で専門家が極端に少ない事実、時代遅れの治療を繰り返す医師、これらに不満を持つ患者たちがネット普及で納得できる治療を求め、病院や医師を探す姿を「がん難民」と呼ばれた。
全国どこでも適切な治療を受けられるという「がん対策基本法」、この実現に国は「拠点病院」の整備に力を入れた。
拠点病院の底上げを図るため必要条件を定めた。
八戸市民病院はその拠点病院にすら入れていない。
条件を満足できないのだ。
八戸市民病院は国が定めた条件を克服した救急患者診療施設を持つがガンには無力。
五大ガン、胃がん、肺がん、肝臓がん、大腸、乳がんにはお手上げ。
八戸市民が助かるには他の病院に行く以外には助からないのが現状。