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し抜きの松虫が公民館の使命・八戸市公民館めぐり12
し抜きの松虫が公民館の使命・八戸市公民館めぐり12
白銀公民館の続きだ。しょぼいラジオ局を我々は地域で手に入れた。が、20年何も出来ずに失われた時間を作った。発想こそ、メディアの使命。斬新な企画、行動力で世の中は変わるが、ビーFMにはその気概がなかった、残念なことだが、カネ儲けしか知らぬ奴ばらには時代を読む力はない。
ところが、この白銀公民館にそれがあるんだが、上手くそれを生かし切れていない。宝を宝として持ちながら、その使い方を知らない。
こうしたことがある。先祖代々の財宝、お宝発見、すぐさまTVなんでも鑑定団、残念、偽物となる、本物と信じ、「死んだばさまが困ったらこれを売れ」、それが偽物、あるいはガラクタ。
先祖代々家宝として伝わった、南部の殿様から拝領の品、開ければ目が潰れるというので、一度も開けない。貧窮しそれを売ろう、開けてみるとギヤマンの簪、当時は目の玉の飛び出るほど高価、いまじゃ、おんぼろぼろろ、誰も見向きもしない。
これを宝の陳腐化と言う。
日本が世界に産んだ文化、それがカラオケ。これも時代の荒波を潜ってきた。植木等という珍無類な男が出た。浄土系の寺の息子、ハナ肇とクレージーキャッツで一世風靡、その楽団が植木の歌で大ヒット、それが、「ハイ、それまでよ」、作詞が後の東京都知事青島幸男、作曲が萩原哲晶、この中で鋸をしならせて、ビヨヨーンと音を出す。
これにオーケストラ演奏と同時に歌手が歌う、生オケ。これが当時は当たり前。
植木がはりきって歌う、あなただけが、生きがいなの、とバラード調で歌い、突然、変調してなこと言われてその気になってとテンポ明るく飛ばして、いよいよ、鉄鋸でビヨヨーン。
音大生のお嬢さん、植木の顔見ながらビヨヨーンで大笑い、録音中止でやり直し。
これが理由かどうかは判らぬが生オケは上手くいかないと、オーケストラで演奏したテープに歌手が歌をかぶせる、生オケが空のオーケストラでカラオケ。
これが当たった。
注目したのがスナック、昔こうした飲屋があった。バーをスナックと呼び替えただけ、ここで歌を歌う客、昔は生演奏で歌手が歌って飲屋を巡回、これが流し、ギター抱えて登場は北島三郎、同じように流しから出たのが船村徹、流しが来ない地域もある。そこで8トラックでマイク付きの機器が誕生、これ、当たった。
8トラック、コンパクトカセット、レーザーディスク、VHD、ビデオCD、DVDと続々変遷、1990年代からは装置なしでOKの通信カラオケが主流。
ここまで持ってくるのに大変、読む方もご苦労さん。
この現代の利器、文明の結集の装置が白銀公民館にあるんだ。
24公民館で通信カラオケを持つのは白銀公民館だけ。
装置は町内会が購入、メンテ年額8万も町内会負担、通信電話料金は八戸市が負担。
さぞかし、利用繁多と思いきや、宝を宝として使っていない。
カラオケ講座一つ、種市の小林講師が20人ほどを指導。
自主クラブカラオケは二つ、この三つとも音源は通信カラオケじゃない。
各自が持ち寄る音源を流している。
それでは何時通信カラオケを使うのか?
町内会総会後の懇親会、ただの一度だ。それに町内会はカネを惜しまない。モッタイナイ。
福島県矢祭町、合併しない宣言の町、合併したから凋落する、国の方針には従わない、基礎行政は国家と同じ権限を持つと独立不羈、人口5千。
ここが図書館を作ってくれの住民要請にカネがないからモッタイナイ図書館を考え、全国に図書の寄付を呼びかけた。送料は寄付者が負担。全国から35万冊が来た。八戸市図書館40万冊の蔵書。矢祭も負けない。
モッタイナイ精神を発揮する町、白銀町はモッタイナクない?
無い物は使えないが有る物は使える、が、公民館に使わせる工夫がない。
カラオケBOXが町中で昼から高齢者を集める。一人大体千円らしい。白銀にカラオケBOXがないなら、利用させたらどうか?
前日、申し込みが必要、貸し館は4時間で千四百円、一時間でも同じ、千円でカラオケBOX、同じだ。一人でバスに乗りカラオケBOX、夫婦二人で仲良しカラオケ、公民館なら一人分でOK。四人組で二時間もOK。
使い方の利便性を公民館は説くべきだ。公民館は地域の城、住民は集い、学び、結ぶ?
何を結ぶ? 住民同士の結束? 夫婦間の情愛?
カラオケが夫婦の絆を結んだ例を説く。
この話がしたくて延々と引っ張ってきた。予告編を英語でトレーラー、引っ張る引っ張る。
ペルーの大統領フジモリが居た頃、(平成8年)12月17日夜、ペルーの首都リマの日本大使公邸で、恒例の天皇誕生日祝賀レセプションが行われた、フジモリ大統領の母親も列席、覆面の一団が乱入、制圧・占拠、女子どもは開放、その中にフジモリの母親も。
ペルー政府要人や軍人、日本大使館員、日本企業のペルー駐在員らが人質、事件発生から127日後に突入した特殊部隊が人質解放。
商社マンだった夫、元気を出して欲しいとペルーのラジオ曲に加藤登紀子の「百万本のバラ」をかけて欲しいと頼み込んだ妻。人質に毎日食糧を届ける、そのパンの中に、ラジオを聞いてのメモ、夫がラジオに耳をすます。
「小さな家とキャンバス、他には何もない、貧しい絵描きが女優に……」と聞こえてきた。
泣きながら聞き入る。日本にいたとき、カラオケに夫婦で通う。共に歌える曲はこれだけ。妻の呼びかけだ。元気を出して生き延びて欲しいと加藤登紀子が歌う。加藤が歌うのではない、夫婦の心が加藤を通して伝わる。
無事に救助され、この歌を共にまた日本で歌った。
カラオケが人間に与えた力だ。
そのカラオケ、地域住民に使い勝手を知らせなくていいの?


by jpn-kd | 2019-08-04 00:00 | 行政ネタ
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