広島警察署の保管現金盗難は警部補が盗んだ
現金8500万盗難 死亡した警部補を書類送検へ 広島
2019年2月21日 9時19分
おととし、広島市の警察署で、詐欺事件の証拠品の現金8500万円余りが盗まれた事件で、警察は、この詐欺事件の捜査を担当し、その後、死亡した30代の警部補を窃盗の疑いで書類送検する方針です。
おととし5月、広島中央警察署で、会計課の金庫に保管されていた詐欺事件の証拠品の現金8572万円が盗まれているのが分かり、警察は、内部の関係者の犯行とみて捜査していました。
捜査関係者によりますと、この詐欺事件の捜査を担当し、盗難の発覚からおよそ4か月後に自宅で死亡しているのが見つかった30代の警部補が関わったとして警察は、窃盗の疑いで書類送検する方針です。
警部補は複数の同僚に多額の借金があり、盗難が発覚した前後に相次いで返済していたということです。
これまでに、盗まれた現金は見つかっていません。警察は、警部補が死亡する前、複数回にわたって事情を聞きましたが、盗難への関与を否定したということです。