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八戸高専生自殺図る 対応調査へ
11月29日 17時25分
去年、八戸市の高等専門学校に通っていた男子学生が、「教師に裏切られた」などと書かれた遺書を残して自殺を図っていたことが分かり、学校を運営する国立高等専門学校機構は、調査委員会を設置して当時の学校の対応に問題がなかったか調べることにしています。
去年6月、八戸市にある八戸工業高等専門学校の当時3年生だった男子学生が高さ30メートルの橋の上から飛び降りて自殺を図りました。 男子学生は、病院で手当を受けて一命をとりとめましたが、脊髄を損傷し下半身不随になりました。 その後、学校を自主退学したということです。 学校や男子学生の母親によりますと、当時、男子学生は恋愛のもつれから友人の家族とトラブルになり、学校に相談を持ちかけていたということです。 男子学生が自殺を図る直前に書いた遺書には相談を持ちかけていた教師の実名が記され、「教師は真実を知りながら、僕のことを裏切った」などと書かれていました。 学校を運営する国立高等専門学校機構は、男子学生の両親からの訴えを受けて第3者による調査委員会を設置し当時の対応に問題がなかったか詳しく調べることにしています。 八戸工業高等専門学校の圓山重直校長は、「学生を守れなかったことを非常に残念に思う。2度とこのようなことが起きないよう再発防止に努めていく」と話しています。 自殺を図った元学生の母親は「学校側はいまだに息子に対して直接謝罪をせず、事実関係の説明もしてくれていない。学校の対応が自殺を図った一因となっていることに憤りを感じており、調査委員会に対しては、正直に事実を話してもらいたい」と話しました。
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