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銀行支店の撤退に反発 町が預金5億円余を解約 鳥取
2018年9月7日 17時17分
経営の効率化を図るため地方銀行で店舗の統廃合が進む中、鳥取銀行の支店がなくなることになった鳥取県日南町が銀行側の対応に反発し、5億円余りの預金を解約したうえ町内にある別の金融機関に移していたことがわかりました。
鳥取市に本店を置く鳥取銀行は先月、経営の効率化を図るため鳥取と島根にある6つの支店を閉じて、それぞれ近隣の店舗に集約する計画を発表しました。
これについてATM=現金自動預け払い機を残して支店がなくなることになる鳥取県日南町は、支店の窓口業務がなくなれば、およそ20キロ離れた隣町の別の支店に行かなければならず町民が不便を強いられるなどとして町の預金を解約したということです。
預金は合わせて5億6000万円余りに上り、町では町内に支店を置く別の2つの金融機関に全額、移し替えたということです。
日南町は鳥取県西部の山あいにあり人口はおよそ4600人、このうち65歳以上のお年寄りが半数を占めています。
日南町の増原聡町長は「銀行が撤退するなら預金を解約することは当然だ。解約したところで支店は戻ってこないが、人口減少と高齢化に悩む町の意地だ」と話しています。
鳥取銀行は「店舗を集約した地域では行員の家庭訪問に力を入れるなどしてサービスが低下しないよう努めたい。今回の決定に理解を求めたい」としています。
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