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化学物質過敏症で花王に賠償命令 07月02日 16時08分 大手日用品メーカー、「花王」の和歌山の工場に勤務していた元社員が、有害な化学物質を取り扱い、体にまひやけいれんなどの健康被害が出たと訴えた裁判で、東京地方裁判所は「大量の化学物質にさらされて化学物質過敏症を発症したと認められる」として、花王におよそ2000万円の賠償を命じました。
昭和60年から平成24年にかけて花王の和歌山工場に勤務していた元社員は、クロロホルムやメタノールなど、有害な化学物質を使って検査を行う業務にあたり、体にまひやけいれんなどが出て、化学物質過敏症にかかったとして会社に4700万円余りの賠償を求めました。 2日の判決で東京地方裁判所の梅本圭一郎裁判長は「元社員は大量の化学物質にさらされて化学物質過敏症を発症したと認められる。会社は排気装置の設置や保護マスクの支給など、作業にあたる人の健康被害を防ぐ措置を怠った」と指摘し、花王に対し、およそ2000万円の賠償を命じました。 花王は、「判決を真摯(しんし)に受け止めます。内容を精査したうえで、会社としての対応を決めてまいります」とコメントしています。
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