この後村の担当部署に下水がある。
下水はなんぼカネをつぎ込んでも足りないカネ食い虫だ。この下水使用料は上水に応じて負担する。
ところが、下水使用料が100%徴収できていない。
そこで、下水に訊いた。年間2000万円のカネが徴収できていない。これは使用料だが、どうして集められないのか?
この未収については、業務課長をしていた千葉の頃から、徴収しろと小川は叫んでいた。千葉は未納の件数、その所在については曖昧な表現に留まっていた。
北奥羽広域水道総合サービスという会社がある。略称をKKSという。
ここが上水の検針、窓口料金徴収を受託している。同様に下水からもだ。
職員が使用料を徴収できないなら、KKSにそれを委託しろ。
下水に問うた。何故徴収できないのか?
すると、職員がこう答えた。
下水使用料は税です。
KKSに頼まなくとも、我々は差し押さえをかけます。
何?
すると、差し押さえは何時かけたことがあるのか?
八戸市役所発足以来、下水が差し押さえをかけたことがない。