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なはしのなはし116 沖縄のくすぶり続ける問題1
沖縄戦で日本から見捨てられ多くの犠牲を出した
その沖縄戦がどれほど、沖縄人の心と体を傷つけたか
沖縄戦はこうしたものだった
沖縄戦は1945年3月26日から始まり、主要な戦闘は沖縄本島で行われ、組織的な戦闘は6月20日ないし6月23日に終了した。アメリカ軍の目的は日本本土攻略のための航空基地・補給基地の確保であった。日本軍の目的は、大本営がアメリカ軍に大打撃を与えて戦争継続を断念させる決戦を志向したのに対し[2]、現地の第32軍司令部は当時想定されていた本土決戦[注 1]に向けた時間稼ぎの「捨石作戦[3]」(持久戦)を意図するという不統一な状況であった[2]。第32軍はサイパンの戦いなどで失敗した水際防御を避け、ペリリューの戦い・硫黄島の戦いで行われた内陸部に誘い込んでの持久戦を基本方針として戦い、特に首里(現・那覇市の一部)北方で激戦となった。海上では大本営の決戦構想に基づき特別攻撃隊を中心とした日本軍航空部隊が攻撃を繰り返し、戦艦「大和」などの日本海軍残存艦隊と連合軍艦隊の間で海戦が行われたほか、飛行場制圧のため陸軍空挺部隊から抽出されたコマンド部隊「義烈空挺隊」も投入した反撃が試みられた。上陸後2ヶ月経った1945年5月末に連合軍は首里を占領し、日本軍は南部に後退したが6月下旬までに組織的戦力を失い、掃討戦は終戦まで続いた
日本側の戦死者は24万4000人余にのぼった。このうち15万人が民間人で、いまも山野に数千体の遺骨が埋もれたままである。
 米軍は沖縄戦に地上戦斗部隊の第10軍18万3000人と海軍部隊などをふくめた総勢55万人と艦船約1500隻を動員した。その目的は「沖縄奪取、基 地としての整備、沖縄諸島における制空、制海権の確保」。最初から沖縄全島を占領し刃向かうものは殺し尽くす作戦だった。
 3月23日に沖縄大空襲をやった米軍は、4月1日に沖縄本島へ上陸作戦を開始。空母40隻、戦艦20隻を中心とする1500隻の英米連合軍艦船で包囲 し、猛烈な艦砲射撃と1600機におよぶ空母艦載機で銃撃、爆撃した。上陸準備の艦砲射撃を7日間つづけ、沖縄本島の中部西海岸に上陸するまえには南北 13㌔の海岸線に約10万発の砲弾を撃ちこんだ。それは90㍍4方に25発以上というち密な事前計算にもとづくものだった。
 米軍は4月19日、与那原に大量のナパーム弾爆撃(爆発すれば50㍍4方を火の海にする)を加えて焼き尽くし、長い歴史を持つ首里も1日で瓦礫にした。 沖縄にわずか2カ月足らずで51万発の艦砲弾と177万発の野砲・重砲弾を撃ちこんだ。1日7万5000発以上の砲弾の嵐のなかでは弾にあたらない方がま れで、生き残ったものが「艦砲の食い残し」といわれるほどだった。
 沖縄本島に上陸した米軍は宜野湾市の嘉数で激しく抵抗された。ここは丘陵が重なり天然の防塁だったため毒ガスを使用。壕に潜む非戦斗員まで殺害した。
 嘉数では住民の半数以上を殺し、浦添村の前田、南部の島尻などは人口の3分の2を殺した。前田丘陵四日間の戦斗は「ありったけの地獄を1つにまとめた」と米陸軍省が表現するほどすさまじいものだった。
 国吉では470人前後の住民のうち210人以上が戦死。ここは米軍司令官バックナーが戦死した報復として猛攻撃を加えた。国吉で捕虜になった住民のうち 男子は全員銃殺された。南部の東風平村の小城(こぐすく)は戦前の人口が約750人だが戦死者は440人以上で全住民の約6割にのぼった。
 米軍は沖縄戦ではじめて火炎放射戦車を使い、日本軍の塹壕や横穴陣地を焼き尽くした。丘陵のトンネル陣地は地表面を占領して、入り口から発煙筒をうちこみ、煙が出てくる穴という穴に梱包爆薬を投じてガソリンを流しこむ「馬乗り攻撃」を加えた。
 中部の住民十数万人は戦火を逃れて南部に逃げたため、沖縄南部は30万人の住民と日本軍が集結していた。これに米軍は海上から艦砲射撃、地上では火炎放 射器で壕を焼き払った。さらに南端の喜屋武岬にいたる原野のカヤやススキのうえにガソリンを空からまき、その上に焼夷弾を落とし焼き殺した。南部では1坪 あたり20発ぐらいの砲弾を投下した。沖縄本島の住民を3人に1人の確率で殺し、島尻に逃げた人人のなかでは2人に1人が命を落とした。
by jpn-kd | 2015-06-17 00:21 | 行政ネタ
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