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登場人物
1久栄
2長谷川平蔵
3三沢初造
4山吹屋お勝
5関宿の利八
6夜兎の角右衛門
7木村忠吾
8霧の七郎
場割
1場 役宅
2場 王子権現料理屋・山吹屋
3場 役宅
4場 駒込片町・数珠屋・油屋店
5場 役宅
この話はなかなか落としどころをうまく設定している
話の初めと終りが同一になっていて、作品構成としては常道まっしぐら
この手のつくりが、一番読者・観客にはわかりやすい
表裏一体という作品
盗人が長谷川平蔵に見込まれ、密偵となる
が、密偵にも色々、死んだ気になって働くが、やはり、生身の人間
それが、昔の女にでくわす
それも、長谷川平蔵から探れと命令を受けた女だ
大体、悪者の常道は、嘘をつく、逃げる、死ぬの三つ
女に迫られて、長谷川平蔵を裏切り、二人して逐電
逃げた
悪いことを仕出かしたのではないが、逃げた
女は引き込み役になるはず
ところが、逃げれば計画は頓挫
なかなか、巧い設定
池波の手腕の冴えた作品
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