カテゴリ:おすすめの一冊( 15 )
八戸市立図書館蔵書 日本舞踊全集
廃棄されて困る本がこれ
1982年日本舞踊社刊行
全八巻あり
演目は五十音順に掲載され、大版で一階カウンター裏にある
この本を繰ると、舞台が眼前に浮かんでくる
舞台装置、小道具の解説
詞章に合わせての踊りの注意
言葉の解説と踊る点の心配り
さらに
その踊りの年代変遷
実に念の入った本
一部ボロになった本もあるが、ページを繰る度に三絃の音、フットライトを浴びた艶なる踊り手が立ち上がってくる
図書館に居るのを忘れるほど
かつて
八戸にも芝居小屋があり、旅の一座が芝居小屋が焼けて不慮の死
八戸も昔はこうした文化を楽しむ余裕があった
八戸には日本舞踊の大家がおられるが芝居小屋がないため、それを楽しみ親しむ場を持たない
八戸は市長に文化を支える心構えがないため、ある物をすら漫然として見るばかりで守り育てることを知らない
せっかく有る物をすら失う
失ってから気づいても死んだ母親は生き返らない
そうした男よ、市長小林は
図書館が狭いから蔵書を減らす愚かな図書館長、それを是とするノウタリンの市長では八戸の文化どころか町の衰退をも阻止できない
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by jpn-kd | 2016-07-03 07:27 | おすすめの一冊
夫婦善哉 続
2007年(平成19年)に続編(『続夫婦善哉』)の原稿が発見され、同年10月に雄松堂書店より正編・続編合わせた完全版『夫婦善哉』が刊行された。続編は別府が舞台となっている。
天才
織田作之助の小説
太宰治と同時代の作家
ヒロポンのやりすぎで死ぬ
疲労がポンと飛ぶのでヒロポン
徹夜で博打を打つ奴がうっていた
筆者小学二年生のころ盛んにうっていた大人を見た
これは覚せい剤
特攻隊にさかんに打った
気分高揚で攻撃するため
これをしきりに作ったのが大日本製薬
当時の新聞には広告が出ている
軍に納入した残余の覚せい剤を堂々と販売
時代が変り禁止薬物となった
芸人なんてのはこれをよくうったと記録にある
この覚せい剤でカネを残した奴らは大勢いる
満州で覚せい剤、つまりアヘンを製造して儲けた奴らがいた
児玉ヨシオと同じ政治ゴロだ
北朝鮮が偽札のドルを印刷し、それを行使した
これは戦争中は日本がやっていた
敵国の経済撹乱のため
それを北朝鮮が教師の日本から学んで実施
今でもアメリカは南北朝鮮は戦闘状態にあるとしている
ために韓国に兵を置き、地位協定で日本に軍隊を置いている
沖縄に一年弱居住し安保とその厄介な存在の日米地位協定を知った
時代は急速に変化し、とどまることを知らない
我々はその揺れる船の中でおろおろするばかりだ
夫婦善哉はモリシゲの映画があった
好評な作だった
その夫婦が九州の別府で店を開く
この話もよく出来ている
織田作の出世作
夫婦善哉の続
岩波書店から出た
八戸市立図書館に蔵書あり
一読をすすめる
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by jpn-kd | 2016-07-02 09:32 | おすすめの一冊
おすすめの一冊 芥川龍之介「老年」
夏目漱石の目に止まった作品
芥川の処女作
青年芥川の目に老人の老人になってしまったことへの惜別の情が見事に書き留められた
この一作で芥川は文壇へと登る
中国幻想、平安朝の今昔物語などに題材をとらずとも確かな眼力を持っていた
ところが、商売として筆をすすめると出版社の顔色を読むようになる
読者は著者の作品を読み、著者は出版社の顔色を読む
こうなると、作家の独自性は薄れ大衆に迎合する媚作家に堕す
芥川は質を落とさず読者の興味を引き続けるという、読者という妙な靄の中に追い込まれる
この人が読者ですと、限定できない見えない巨人
それを操るのか操られるのかわからないのが出版社
見えない包囲網、中国で梅毒にかかり自分の竿に人生を握られる
自分が握っていた竿が漠然とした不安を増幅させる
生きている限り人は性から離れられず、その竿が自分の運命を変える
老年になれば性欲も衰え、梅毒やエイズにも無縁となり、それなりに女の幻影とも遠ざかる
そんな老年を芥川は青年のころから憧れていたのか
鋭い感覚で江戸の昔を生き抜き開化の明治を迎えた江戸の若い衆が、年寄りになりまごつくが、やはり往時を忘れかねての独白がこの作品の骨
うまい、凄い
文壇の天才、芥川賞と現今まで、その名は消えない

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by jpn-kd | 2015-02-02 14:33 | おすすめの一冊
おすすめの一冊 泉鏡花「高野聖」
ドナルド・キーンが日本文学の頂点と認める鏡花
日本人より日本人らしいのがキーン
この人の「百代の過客」の見事さは頭が下がるほど
鏡花の美は日本語の持つ響き
諸作あれど、この「高野聖」の持つ現代性を表すために地図を持ち出したり、鉄道での出会った旅客との会話のように、現代を踏まえながら幽玄の世界へと山道を登りながら迷い込ませる
言葉の切れが幻想性を導き出す
日本文学史上の最高傑作がこれ
ただ一つ、この小説に欠点あり
それは真言宗の僧侶が南無阿弥陀仏を言う
これはありえない
が、瑣末なこと

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by jpn-kd | 2015-02-01 10:21 | おすすめの一冊
ギャンブル必勝法がある?
汗を垂らして稼いだカネもギャンブルで濡れ手で粟のカネも同じ
なら、働くのがバカらしい
ところが博奕のカネは、そうは簡単には儲けられない
それを、数学を使って儲けようと考えた学者がいた
その著書「無敵のギャンブル確率論」
トランプ・麻雀・パチンコ・ブラックジャックなど細かく教える
パチンコは100回回転しても当らなければ次の台に行けなど
妙な本だが、ナールホドと得心する
博奕に対する考え方が変わる本
趣味と実益を教える便利なもの
九条真人著・技術評論社刊
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by jpn-kd | 2015-01-28 08:31 | おすすめの一冊
おすすめの一冊 一ノ関圭 「茶箱広重」
東海道五十三次で知られる安藤広重、その名跡踏襲に絡んだ話
作家は女流
芸大の油絵出身、実に絵に品格があり、殊に目に色気がある
映画界で一番色気のある目をすることが出来たのが、長谷川一夫
芝居の巧さより色気のある日本映画界を代表する二枚目
その長谷川より色気のある目を描ける数少ない一人だ
美術史の観点から描いたこの作品は浮世絵が黒船の出現で横浜が活気付き、洋館のならぶ浮世絵を錦絵と呼称されるようになり、追いだされた二代広重は茶を輸出する業者のため、横浜で茶箱の花鳥風月を描いて渡世
その茶箱の浮世絵を手にしたゴッホは浮世絵の素晴らしさに開眼
その茶箱を譲り受けたという
ゴッホに浮世絵を開眼させたなどとは知らぬ二代広重、こののち山中商会の米国進出、起立工商を興し日本美術品を海外に売ろうとする政府
明治政府に雇われた外人技士たちの中に浮世絵に興味を持ち、それをそれぞれの出身地に送り浮世絵ブームが勃興
婦女子の浮世絵が美術品となり高値を呼ぶ、と、この一ノ関が見せた江戸から明治への移り変わりの中で、二代広重の残した赤坂桐畑雨中の図はその場に居るような臨場感を示し、雨音が胸に染入る
時代の流れに抗することは誰もできない、でも必死になって生きる
生きることは自分を表すことだと一ノ関は教える
寡作の人だが、日本美術史の一面を鋭く抉り、我々読者に美術に命を懸けた人びとを教えてもらいたいもの
驚嘆の美しい線、そして色気のある目を堪能できる秀逸な作品

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by jpn-kd | 2015-01-07 08:12 | おすすめの一冊
おすすめの一冊 水木しげる 「悪魔くん」
斬新な切り口の目的は何か、執念とはどういうものかを教える
少年が必死に唱える
「エロイムエッサイム、我は求め訴えたり」
我は何を人生という長い時間をかけ求めさすらうのか
未来を開く少年の出現を待ち続けるファウスト
「現世は夢になり、夢は現世になる」
待つことが人生という現実もあるという皮肉もこめた哲学書
漫画が人生を教える
漫画だから教えられるという好著
戦争に従軍し片腕だけで漫画を描き続ける水木
人生は負けない
描き続け少年に夢を与えた漫画界の偉人
なんだ、文化勲章じゃないのか
の言葉も水木らしい
人生は浮雲のようなもの
淡々と流れればいいと教える

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by jpn-kd | 2015-01-06 08:06 | おすすめの一冊
おすすめの一冊 今東光 「役僧」
文芸春秋の菊池寛と喧嘩し文壇の家なき子となり天台宗に居所を求めた
が、宗教の世界は世襲で、そんなに感嘆に居場所を求めることが出来ず、喰うや喰わずのボロ寺に追いやられる
それが河内だ
生涯カネと性欲には悩まされるのが男の世界
カネはないけど性欲の処理はしたい
そこで少々しなびた女で間に合わせなければならなくなる
寺も持つことができぬ勤め僧の生活での悲哀
今東光が小説を捨てて、宗教に走ったが、彼を救ったのはやはり小説だった
悪名、お吟さまなどがあるが、短編の「役僧」にこそ、今のうめきを聞く
男一匹何泣くものか
が、ちんぼこがぶら下がっている以上、僧侶も男
しなびた女が相手だが、その女も人で、なまな口を利く
それが、その小説に微妙な影を浮かばせる
小説の妙は今の手で見事に掘り出された秀作

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by jpn-kd | 2015-01-03 04:33 | おすすめの一冊
おすすめの一冊 「飢餓海峡」 水上勉
この人のことを考えるとおのずから頭が下がる
田舎を回って洋服の行商をしていたが、ある日、これからは小説を書くと喰える職業を投げ打ち喰えるかどうかわからぬ小説書きになろうとする
魂の叫びだ
水上は宇野浩二の弟子をしていた
処女作が売れたがその後小説の依頼がない
喰えない
それで洋服の行商だ
ところが、魂が叫んだのだろう
やはり自分は物書きになるんだと、再びペンを執る
稼げないので女房がキャバレーで働く
そこで渾身の力で書いた小説を編集者に四度に渡り書き直しをさせられる
その小説は700枚(四百字詰)だ
それを四度に渡り書き直しをする
水上が後に、自身の言葉でそれを語った
辛かった
でも、出来上がったとき編集者が水上の女房に言った
「これでご主人は小説家になります、ごくろうさまでした」
その言葉通りに水上は一流作家、売れっ子作家になった
この人は薄幸な女が必死に生きるものを書かせると右に出る者がいない
が、「飢餓海峡」をすすめる
この骨太な作品には男と女の怨念が渦巻く
この小説は長編だが、何度も読み返した
凄い
そして物証となる足の爪の出し方
小道具が決めてとなる
受刑者が刑務所から出るとき、収監されたときの服を着る
血だらけの服であったりもする
水上はこうしたことに反発をする
社会への不満が体の中に充満し、置かれた時代への不満
それらが爆発した水上渾身の力作
そして、この映画の迫力、これについては明日、又書く

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by jpn-kd | 2014-12-23 08:38 | おすすめの一冊
おすすめの一冊 「麻雀放浪記」 阿佐田哲也
男は二人の女に迷惑をかけていい
一人はお袋
もう一人は女房だ
ドサ健という魅力ある人物の台詞だ
小説を読んでドキっとする言葉に出会う
これが本を読む楽しさだ
故人が力をこめて、その語を吐きたくて情景を作り出す
その一語の切れのよさ
それに痺れる
60歳で没した阿佐田哲也
ギャンブルを愛し、そのギャンブルで借金を作り、それを小説で返したという
人生は紙より軽いと、やりたいことをやった男
ちみちみした残りを気にしながら生きる凡人には、阿佐田哲也のような生き方は輝いて見える
握った自分の生卵のような人生、それをぐちゃっと握り潰す男をたまに見かける
魅力的だ
だが、それを出来る人物は限られる
ドサ健という勝負師を通して阿佐田哲也は様々に語る
その語りの良さに、しみじみと小説を読む楽しさを味わえる
阿佐田節を堪能されたい


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by jpn-kd | 2014-12-21 07:43 | おすすめの一冊


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