昭和56年鈴木継男狂言自殺
なぜ鈴木が狂言自殺をしなければならなかったか、それは八戸液化ガス、八戸ガス興業を私物化せんがために株式の買い占めをしたことに端を発する。
詳しくは順次追っていくことにするが、まずは鈴木継男が坂本よしひろに宛てた遺書からご覧に入れる
坂本よしひろ様へ
坂本さん長い間お世話になりました。結局あなたの為に何もやってあげられない内に、このようになってしまった事をゆるして下さい。
無力非力でありながらあなた方に幾らかでも協力したいという私の気持ちが、かえって何の役にも立たなかったようで、本当に申し訳なく存じております。
それでもいよいよこれから何かをと考えているときに、このようになってしまいました。
私の物ぐさを笑ってください。
あなたには事の一部始終を全部知らせたつもりです。何かの機会がありましたら私の家族全部を集めて、事の成り行きと私の考え方、行動、過去の経過等すべて教えてやつて下さい。
坂本さんには全てそのまま私の口伝えで来たつもりですから、是非これだけはお願いします。
男の子を持たない私は、あなたを自分の息子と思って今日までやってきました。与えるものは何もせずに、あなたに色々なことを期待しました。
許してください。
今私は全てが終りました。一日としてゆっくりした気持ちになれない一生でした。従軍、倒産、選挙違反に一日として心のあたたまる日のないままに、今日に至りました。
60歳を過ぎたらと全てを楽しみにしておったのに、やはりこの世はうまくいきません。
しかし今後は大丈夫です。誰にも干渉されないで一人で暮らします。家族にだけは申し訳ないと思いますが、最後まで悪い父、悪い夫、悪い子で修まるようです。
書きたいことがいっぱいございます。しかし、もう私に残された時間はございません。この辺でやめます。坂本さんいつまでもお元気で頑張ってください。
私が踏み台になるならそうしてください。そうでないなら一刻も早く私のことなど忘れてください。あなたの出世の邪魔にならないようにそこは上手にやりなさい。
奥様始めご家族の皆様にくれぐれもよろしく。
最後に一言。
あなたにかけた夢をかなえさせて下さい。
必ず大成してください。あの様に先輩方に馬鹿にされないように早く偉くなってください。
お願いです。鈴木