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葛西サナ
平賀町大字尾崎字稲元。白装束の行衣をまとい錫杖、数珠などを取り出し仏おろし。
ろうそくを灯し、柏手を打ち、エイッと気合を入れ、場の設定(神の場)に入る。「ハライタマエ、キョメタマエ:」梓弓を使う数少ないイタコの一人で、音楽的にもリズム感が良い。五十一年四月に神おろし、仏おろしで、国立劇場で聞かれた「第一回アジア伝統芸能の交流」に出演。平賀町から五十五年に「昔ながらの口説き文句を伝承する当町唯一のイタコであり民俗学上貴重と文化財に指定された。
新口・古口
巫女の口寄せには神口・生き口、死に口があり、死に口は新口と古口に分類される。新口は死の直後、埋葬の当日、埋葬後七日、あるいは三十五日、四十九日、百カ日に行う。百ヵ日までを新口とし、それ以上を古口とする。イタコは新口をやらない。百ヵ日を経過しないと仏様はあの世に到着しない為。
仏おろしの型
①招霊・仏を招き寄せるための唱え言。数珠や梓弓(現在は殆ど使わない)を嗚らし、死者の命日、年齢、性別を聞いて、地獄、極楽から該当する仏を探し求める。
②仏が出て招霊を受けたこと、口寄せしてくれることに対して感謝する
③死後の世界での境遇、死んだことへの欺き、無念さなどの心境を語る。
④生前の回顧
⑤供養の花を絶やさないでくれなどの遺族への希望
⑥占い、仏をおろした人や身内への予言、注意、警告、吉凶。
⑦仏おろしの感謝と訣別の挨拶
⑧仏おくりの巫儀であの世に送り帰す
内容は呼ばれる仏の新旧、男女、年齢、既・未婚、死因などで差があるし、招霊、仏おくりの方法や唱え言も、そのイタコが教わった師匠によって違ってくる。口伝なので意味がよく判らない部分もある。客は声が仏に似ている、占いがよく当たるなどを考慮してイタコを選ぶ。
続
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