新型インフルエンザワクチン無料化要求
10月21日の民生協議会傍聴、新型インフルエンザの説明があった。厚生省がワクチン注射を叫び出したが本当に効くのか疑問あり。この注射は国が半分、県、市が4分の1負担、西目屋村は無料になった。行政は住民の生命財産を守るのが仕事。一律無料化をすべき。
 大正七(1918)年夏から八(1919)年にかけてスペイン風邪大流行。当時の記録から、90年前と現在とで、どれほどの違いがあるかを見る。
 当時の人口は5千7百19万人。患者は1千9百23万人、死者が20万4千人。国民の33%が罹患し、風邪をひいた人の1%が死んだ。
 当時の治療法は解熱剤・アスピリン、アンチピリン、ピラミドン、撤曹フェナチセン
心衰弱にはヂギタリス、コフエイン、カンフル
血管運動神経麻痺にはアドネラリン、ストリキニン
食塩水、リンゲル氏液の静脈内注射は推奨すべき方法なり
喀痰、咳漱多き場合
去痰剤としてはゼネガ
気管支炎、肺炎を起こせる時の処置
酸素吸入、チアノーゼの軽微に来る頃より初むべし、酸素吸入により一時軽快するも止むれば又起きるオリバー氏は酸素吸入の代りに過酸化水素水の静脈注射をすすむ。
インフルエンザワクチンを使用するのが今回(1919年)をもって初めとす。
調査結果・次の豊田紡績及菊井紡績の二例は流行開始前に予防注射を完了したるものにして人を派して直接調査したるものなり(北里研究所製「インフルエンザ」菌「フクチン」)。
 予防注射によりて豊田紡績工場に於ては患者発生率を二分の一に減じ、菊井紡績工場に於ては三分の一弱に減じたり。肺炎併発の割合も注射を受けしものは注射を受けざりしものに対し二分の一内外に減じ死亡率に於ても亦約半減せり。尚菊井紡績工場にて治癒したるものに付治療平均日数を見る注射を受けたるものに於ては七・二日。非注射者に至りては九・一日なり。即ち予防注射によりて約二日を短縮し得たるなり。
流行時に行へる予防注射成績
 茨城県日立鉱山に在りては大正九年春「インフルエンザ」の流行あり、その期間は九週間にわたり、初の五週間に大多数の患者を出せり流行の始れる後一週間にして予防注射を開始し、流行の頂点たる第五週に至るまでにこれを完了せり。
 二回注射によりて其の発病率は六分の一に減じ肺炎併発の割合は二分の一に、又死亡率は四分の一に低下し、其の結果は名古屋に於ける二紡績工場の場合に比し著しく良好の統計を示せり。但日立鉱山の場合にありては予防注射を流行と同時に行へるものなれば之を以て直に予防注射の確実なる効力と速断すべきものにあらず。
 詳しくは八戸図書館所蔵、平凡社、東洋文庫「流行性感冒」スペイン風邪大流行の記録を。
 この90年で日本の医療体制は変った。国民皆保険の導入は1958年、スペイン風邪から40年後、90年後の我々はワクチン無料接種も受けられないは、文明、文化は前進か、それとも停滞なのか。時代を生きるということは、過去の事跡より現代の方が暮らしやすくならなければ、人類は滅亡の淵に立つ。原爆などの発明、自動車による二酸化炭素の排出で地球温暖化というが、もっと違う要素があるような気がする。地球を現代で破壊することは愚かだが、同様に税を還元できない行政も人民を破壊する。生き残ることにこそ意義と意味がある。人は財産なのだ。少子化時代は日本人が財産を放棄したのだ。のこされた財布の中を、掻き集めても年寄りばかりじゃお先真っ暗。

by jpn-kd | 2009-10-25 06:57 | Comments(0)
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